大阪府和泉市のロゴデザイン事務所のブログです。会社ロゴ、ショップロゴ、商品ロゴ等各種ロゴマークを制作しております。

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昨日、うちに届いたお客様の名刺をお渡ししてきました。

うちでは初めての、コットン濃色(ミッドナイトブルー)を使用した名刺です。やはり紙が上質で印刷がキレイだとそれだけでカッコいい。

濃色の紙を使用した名刺はずっとトライしてみたい気持ちが強く、もしかしたらもう2年くらいウズウズしてた気がします。

しかし自分がやりたいからってお客様に押し付けたりするわけにもいかず、今回はロゴがシルバーのデザインになったため

名刺・封筒デザインの案の中にミッドナイトブルーのものも混ぜて提案しました。(お選び下さってホントに嬉しい。)

正直、こっちが主導権を握って「これが一番いいと思うので、やっときますね!」的な感じでクライアントを誘導するテも一つだとは思うのですが、

上質なタイプの名刺や封筒はやはりコストも少しかかるので、出来るだけちゃんとお客さんに説明して、選択肢の一つとして提示するようにしています。

今回はなるべく高額にならないよう、シルバーですがいわゆる箔ではなく特色の銀(光沢の無い銀)を片面一色刷りにする事でクォリティに対しては

安価に抑えました。紙のしっかりとした厚みと美しさ、これは実物を見た時に感激でした。カッコいい。

本当は封筒も同じ紙と印刷で揃えたかったのですが、この紙だとお客様が希望していたサイズの封筒が無かったため実現せず…

結局封筒は白に銀印刷になったのが少し心残りです。(とは言え紙はコットンなので、充分上質なものが出来上がりましたが)

今後もお客様には値段や仕上がり、デザインなど様々な条件の中で選択肢を比較頂いた上で、お互い「いいもの出来ましたね!」と喜べるようなものを

提案して行きたいです。丁寧に一つ一つ取り組んでいけば、またいつか今回のようにチャレンジ出来る機会も来るはず。

 

日本タイポグラフィ年鑑2016に、今回は4点入選致しました。うち一点はなんとベストワーク!

通知の手紙を見たとき、しばらく信じられませんでした。

案件のご依頼を下さいましたお客様、関係者の皆様、僕が応募したデザインを選んで下さった審査員の皆様、

誠にありがとうございます。

入賞したデザインは下記です。全てシンボルマーク・ロゴタイプ部門です。(それしか応募してない)

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普段はいわゆる賞レースにはほぼ参加しないのですが、このタイポグラフィ年鑑だけは何となく毎年応募しています。

「賞」というものの存在や価値が今ひとつよくわからず、特に専門誌等で「●●賞をとるためにデザインしている」みたいな記述を見ると

「この人は一体誰の為にデザインしているのかな?何のためにこの仕事をしているのだろう」とよく思っていました。

なんだか、案件の課題解決やクライアントの喜びのためにデザインしているのではなく、大きな賞をとってステータスとなる事の方が

重要視しているように思えてしまい… デザインを制作している間も、「欲しい賞をとるためのデザイン」を凄く意識しているように感じていました。

とは言いつつ自分だって賞をとれたりコンペで採用になったりしたらやっぱり嬉しいのも事実です。

「ロゴデザインを自分の仕事としてやって行く!」と決めたとき、いろんなデザイナーさんのサイトやプロフィールを見ました。

本に載っている「このロゴすげー!」と感嘆したデザインの作者さんを中心にプロフィールを見てると、何故かこの業界のスゴイ人達は

皆この賞に入選している経歴があるのです。あとは、それまで自分自身のブランディングというものを全く考えてなかったので

「自分がデザインを制作させて頂く事の価値」を伝えるための客観的な指数の一つにもなるかと思いました。

「これは何かよくわからんけど自分もチャレンジせねばなるまい…」と、応募方法もよくわからないままトライを始めたのでした。

(ちなみに初めて応募した年は全て落選してけっこうショックでした)

文字の研究や造詣を深めるべく昨年僕はタイポグラフィ協会に入会し、この賞の授賞式を眺めていました。

驚くような造詣と表現のデザインの数々に「おお、よくこんなの思いつくなぁ…」と見ていたのですが、来年の授賞式で今回は逆の立場になるので不思議な気分です。

デザイナーとして僕の名前を知っている人は、元々の知人以外にはほとんどいません。大きな実績や経歴、メディア出演などが無いためです。

そんな僕が今回良い評価を頂けた事で、今まさにデザインに取り組みこれから頑張って行こうという方達にも良い意味で影響や刺激になれば

良いなと思います。また、そんな僕の応募デザインでも無名とか関係なしに真摯に審査して下さったのだとも思うので、

「よっしゃ俺もトライしたるで!」という人が増えて年鑑自体が底上げされたり活性化する事も願います。(これは協会員としての立場ですが…)

目標としていた実績を一つ(しかも思っていたよりも早く)実現する事が出来て困惑と喜びの両方の気持ちがありますが、

舞い上がらずまた一つ一つ1日1日丁寧に積み重ねて行けるよう、努力あるのみ。