大阪府和泉市のロゴデザイン事務所のブログです。会社ロゴ、ショップロゴ、商品ロゴ等各種ロゴマークを制作しております。

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今日、ホームセンター(コーナン)へ行って来ました。

ああ言うお店に行くといろんな商品やそのパッケージ、ロゴが溢れていて楽しいです。

普段、いろんな媒体でロゴを見ています。

特に職業柄、デザイン系の書籍やサイトは割とチェックするようにはしているのですが、

もう、「いかにも」な感じの「いかにも美しいロゴ」「いかにも実績豊富なデザイナーが作ったロゴ」

「いかにも大手のロゴ」「いかにも話題になるようなロゴ」「いかにもハイセンスなロゴ」

「いかにも細部まで作り込まれたロゴ」ばかりが掲載されていて、もちろんそれは大変な技術や

労力の結晶で素晴らしいんですが、「またこれですか」と言う、生意気ですがある種の食傷気味な感覚になっていました。

いやホント、僕から見たら凄いロゴばかりなんですけど。

てことで、たまにホームセンターやスーパーに行くと、カッコ付け過ぎないデザイン、

いわゆる一般の消費者が何の気付きもなく手に取れるような、主張し過ぎないデザインや

どう考えても書籍に取り上げられたり受賞したりしないような、ていうかそんなこと全く意識せず

商品の「それらしさ」「馴染み感」だけを意識して作られたような(あくまで主観)ロゴに惹かれたりします。

 

前置きが長くなってしまいました。

20160216_001

いいですね、この普通っぽさ。野暮ったさ、カッコ付けない強さ、無骨さ。

優れてるとかセンスがいいとか洗練されてるとかインパクトがあるとか斬新とかそういう事じゃなく、「それらしさ」が個人的に好みです。

「バ」とかちょっと面白い形してますね。

20160216_002

ハッキリ言って、カッコいい。オシャレもクソも関係ない、この強さ。この上下の躍動感、いいですね。

グとかプの濁点や丸がやたらデカいのとか、カッコいいです。

多分そんなに深く考えてめっちゃ時間かけて作られてるものでもないと(失礼)思いますが、

「自分の作品として発表したい」とか「賞とれるんじゃ?」みたいな雑念を全く感じないところが何かいいです。個人的に。

20160216_003

いいですね、この力強さと斜めのシャープ感。ソの左側が妙に細いですが、そんなこと関係なし。かたまり感がカッコいい。

20160216_004

この斜め具合や太さ、濁点とかカッコいい。僕の名前も「リキ」なので「リキダス持つリキです」という全く面白くないどうでもいいダジャレを

思いついてしまいました。

全く何も考えずに作ってる、みたいな失礼な書き方をしてしまいましたが、実際にはちゃんとブランドの一覧の商品イメージや

統一感、世界観とかターゲット、値段帯、ホームセンターという売り場とかそう言ったことを計算して作られてると思います。

その上で、雑念のない素直な感じがして自分としては好ましいイメージを受けてます。

(そもそもロゴのデザインと言うよりパッケージを含めた一つの商品としてデザイン制作をしていると思いますが…)

このロゴを見て、「おお、このロゴすげー」「めっちゃセンスいい!」なんて考える消費者がいるでしょうか。着目する消費者とかいないと思います。

だけどその商品らしさを考慮して作られていて、消費者は何の抵抗も無く自然と手に取るのです。そこが素晴らしい。ような気がする。

ロゴが「デザインしてます!」みたいな主張をしないんだけど、その商品の世界感を感覚的に訴求する要素の一つにちゃんとなってると言うか。

 

オマケです↓

20160216_005

モフモフタイポグラフィです。モフってます。

 

 

またもららぽーとに行ってきたのでその時に撮った写真です。

ららぽーとには割とよく行くのですが、いかんせんデカい!お店もいっぱいあるしフロアも広いので

まだまだ行ってない場所がたくさんです。

ob_151110_001

向かい側から撮ったのですが、ゴールドに輝く牛のシンボルがカッコいい!

このような突進するポーズの牛のデザインはよく見るためどっか見たような感も否めないですが、とにかく

サインとしてもデカくてダイナミックで迫力があってカッコいいです。高級感もありますね。

↓アップで

ob_151110_002

カッコいい。このゴールド感がいいですね。よく見ると前足とかのバランスが気になるような気もしますが、とにかくインパクトがあります。

タイプは明朝体のスタンダードな感じでシンプルです。

そして今回さらに好きなのが↓です。

ob_151110_003

ロゴでは無いですが、本屋さんにありました。

今風な感じのするデザインです。カワイイ!子供が背を測れるようになってますね。僕も実家で小さい頃、

柱に傷をつけて身長の成長具合を家族で見て喜んでた記憶があります。

このタッチいいなぁ…好みです。

最近はフラットデザインとかの流行でベタ色で記号的なんだけど上手く立体感が出されていたり味があったり、

シンプルながらも工夫があるデザインが多いですね。あまりにも記号的・設計的過ぎると堅いイメージが強過ぎるのかも知れません。

綺麗な線で描かれて無機質な感じや先進的な印象もするんだけど、形が整い過ぎてなくて温かな印象のものをよく見受けられます。

デジタル感とイラスト感を上手く組み合わせるというか、簡単そうに見えて難しい。

それにしても、広いフロアの本屋さんの中にこういったサイン(?)があるだけで温かな感じになりますね。

「視覚」に直接訴求するグラフィックの力はやはり凄いんだと改めて感じます。