今日、ホームセンター(コーナン)へ行って来ました。
ああ言うお店に行くといろんな商品やそのパッケージ、ロゴが溢れていて楽しいです。
普段、いろんな媒体でロゴを見ています。
特に職業柄、デザイン系の書籍やサイトは割とチェックするようにはしているのですが、
もう、「いかにも」な感じの「いかにも美しいロゴ」「いかにも実績豊富なデザイナーが作ったロゴ」
「いかにも大手のロゴ」「いかにも話題になるようなロゴ」「いかにもハイセンスなロゴ」
「いかにも細部まで作り込まれたロゴ」ばかりが掲載されていて、もちろんそれは大変な技術や
労力の結晶で素晴らしいんですが、「またこれですか」と言う、生意気ですがある種の食傷気味な感覚になっていました。
いやホント、僕から見たら凄いロゴばかりなんですけど。
てことで、たまにホームセンターやスーパーに行くと、カッコ付け過ぎないデザイン、
いわゆる一般の消費者が何の気付きもなく手に取れるような、主張し過ぎないデザインや
どう考えても書籍に取り上げられたり受賞したりしないような、ていうかそんなこと全く意識せず
商品の「それらしさ」「馴染み感」だけを意識して作られたような(あくまで主観)ロゴに惹かれたりします。
前置きが長くなってしまいました。
いいですね、この普通っぽさ。野暮ったさ、カッコ付けない強さ、無骨さ。
優れてるとかセンスがいいとか洗練されてるとかインパクトがあるとか斬新とかそういう事じゃなく、「それらしさ」が個人的に好みです。
「バ」とかちょっと面白い形してますね。
ハッキリ言って、カッコいい。オシャレもクソも関係ない、この強さ。この上下の躍動感、いいですね。
グとかプの濁点や丸がやたらデカいのとか、カッコいいです。
多分そんなに深く考えてめっちゃ時間かけて作られてるものでもないと(失礼)思いますが、
「自分の作品として発表したい」とか「賞とれるんじゃ?」みたいな雑念を全く感じないところが何かいいです。個人的に。
いいですね、この力強さと斜めのシャープ感。ソの左側が妙に細いですが、そんなこと関係なし。かたまり感がカッコいい。
この斜め具合や太さ、濁点とかカッコいい。僕の名前も「リキ」なので「リキダス持つリキです」という全く面白くないどうでもいいダジャレを
思いついてしまいました。
全く何も考えずに作ってる、みたいな失礼な書き方をしてしまいましたが、実際にはちゃんとブランドの一覧の商品イメージや
統一感、世界観とかターゲット、値段帯、ホームセンターという売り場とかそう言ったことを計算して作られてると思います。
その上で、雑念のない素直な感じがして自分としては好ましいイメージを受けてます。
(そもそもロゴのデザインと言うよりパッケージを含めた一つの商品としてデザイン制作をしていると思いますが…)
このロゴを見て、「おお、このロゴすげー」「めっちゃセンスいい!」なんて考える消費者がいるでしょうか。着目する消費者とかいないと思います。
だけどその商品らしさを考慮して作られていて、消費者は何の抵抗も無く自然と手に取るのです。そこが素晴らしい。ような気がする。
ロゴが「デザインしてます!」みたいな主張をしないんだけど、その商品の世界感を感覚的に訴求する要素の一つにちゃんとなってると言うか。
オマケです↓
モフモフタイポグラフィです。モフってます。