まだまだ都会とは言い難い街に住んでいるため、紹介するロゴもレトロなデザインの割合が多くなってきました。
今回はいかにも歴史のありそうな、電器チェーン店さんのロゴデザインです。
左側の英語で組まれたデザイン…分類するとこれはロゴタイプと言うことで良いのでしょうか。
英語のロゴタイプと和文のロゴタイプが両方並んでいるという、もう最近ではなかなか見かけないタイプの看板デザインのように思います。
いわゆるイニシャル一文字で象徴したシンボルが無いのだと思いますが…
和文の方は、「アトム」のカタカナ部分が面白い形の文字になってます。斜体になっててスピード感もあるのですが、
くるっと丸まった文字デザインです。漢字はかなり通常のゴシックぽいデザインなのですが、その分特徴的なカタカナが目立ってますね。
電子媒体の発達に伴い近年の文字やロゴのデザインはよりフラットで整ったデザインが多くなっており、
昔なら印刷が失敗しそうなメチャクチャ細い文字であったり、ピクトグラム級に簡略化されたシンプルなデザインに洗練された印象や
近未来感を感じさせられます。そのため、この画像の「A」のように塗りと線であったり、細さと太さの強弱などのメリハリを入れると
何となく古い印象を感じるようになってきてるように思います。
先進的なイメージにしたいのならとにかくフラットで記号的、整理・計算された美しく無機質なデザインに。
温かいイメージにしたいのなら手書き感やアナログ感がありつつ計算されたバランスでの崩し方をする…など、
テイストの二極化が強い印象を受けています。
それ以外の中途半端(と言うと聞こえが悪いですが)、どっちつかずなデザインはどこかレトロ感を
感じさせれてしまうように思いました。