僕の父親は僕が2歳半くらいの時に亡くなってしまったのでほとんど記憶に残ってないのですが、
今もし生きてたらどんな感じなんかなと考える事があります。
父親がいない事自体は全く気にした事ないけど、この仕事を始めてからたまーに
喋ってみたいと思うようになりました。
あの世に行ったら喋れんのかな?霊界(か何か知らんけど)ていつまでも住み着いてるんやろか。
父親は京都のとある美術高校の漆芸の教師やったらしく、家には美術書や画集がたくさんありました。
子供の頃よく見てたな…
父親が残した物で上記の他にもう一つ、スケッチブックがあります。
白血病やったらしく、病院でやる事もねーしよく絵を描いてたみたいです。
花とか描いてあるんですけどさすがに教師だけあって無茶苦茶上手い。サラッと描いた感じなんやけど上手い。
引っ越しするたびにこれは必ず新しい住居に運んでて、たまにページをめくって見てます。
ちょっとした宝物というか。
生きたかっただろう父親と、父親に生きていて欲しかったであろう母親の事を考えると
無意味にネットサーフィンしたりボケーッと過ごしたりしてる自分は何て愚かなヤツなんだと思う事もありますが、
まあやっぱりそんなに毎日常に全力では生きられない。せめて今自分が好きでやってる仕事と周りの人に対してくらいは
誠実に頑張りたいとか思うのですが。
何とか熱意をもってやれてるような気もします。100点満点ではないけど。
イラスト(ていうか落書き)は、これもどうやら確か父親が使ってたらしい羽箒です。
雲形定規とか木炭とか、使いもしないのに貰って来た美術道具の中で唯一使ってるアイテムです。
うっかり「何やコレぼろぼろやな」とか思って時々捨ててしまいそうになってますが…
(古過ぎてホントにぼろくて使うと少しずつ崩れてきます…羽箒の意味あんのかコレ?)
色々やらかしたり適当に生きてる僕を見て、父親は何て言うのだろうか。